2008年07月10日

プリズン・ブレイク (Prison Break)

刑務所がこんなにおもしろい?

と言っても、刑務所自体がおもしろおかしく、楽しく過ごせるところという意味ではない。当たり前である。刑務所を舞台にしたこのドラマがおもしろいということで、「そうか、刑務所ってそんなにおもしろいのか。じゃあ、ひとつ、軽く悪いことをして…」などという考えは問題外である。食べていけないから、また刑務所のお世話になろうという常習者もたまにいるかもしれないが、普通、自分からすすんで入るという人間もいないだろう。

ところが、そんな物好きな人間がここに一人いる。それが、このドラマの主人公、マイケル (Michael) である。しかし、もちろん、入りたくて入ったわけではない。たった二人きりの兄弟。その兄が無実 (innocent) の罪で死刑 (death penalty) にされようとしている。その兄を救うための決死の手段なのだ。そして、弟マイケルの身体に掘られた刺青(いれずみ)とは?―もちろん、気合を入れて「唐獅子ボタン」や龍の刺青というのではない。

「おい、Fish (魚)が来たぜ」「おう、snowflake (雪片)」など、刑務所言葉もふんだんに出てくる。もちろん、隠語であり、「今日の晩飯は魚だ」とか「寒いと思ったら雪だぜ」というのではない。さて、その意味は?

詳しくは下記の用語集へ。

用語集→http://www.rondely.com/zakkaya/kni/glo/glo3.htm

それにつけても多彩なのが受刑者 (inmate) たちのキャラクター。マフィアのボス的存在から、サイコ (psycho) な嫌われ者、気の弱い負け犬的な人間、一途な熱血型、冷静に達観しているタイプなど、まさにここも人生の縮図(ただし、かなり一般世間を超越している)あり。また、受刑者たちにつけられている「あだ名」もなかなかカラフル(表現豊か)だ。一般的な日本語のあだ名のように、「みっちゃん」とか「よっちゃん」のノリではない。それとも受刑者は時間がたっぷりあることから、退屈しのぎにあだ名を考えるというのもクリエイティブな作業なのかもしれない。

さて、兄を救出するために銀行強盗をやってわざと捕まり、刑務所へとやってきた弟。しかし、こんな厳重な警備が敷かれている刑務所から一体どうやって脱出するのか?それがこのドラマのおもしろさのひとつだが、それは観てのお楽しみ。

2008年07月01日

24 (トゥエンティ・フォー)

ドンギャン、ドンギャン… あ、もう時間がっ!

コンビニやファミレスが24時間になって久しいが、ただ営業しているというのではなく、秒刻みで文字通り24時間戦う男の物語である。しかも、「企業戦士」ならミスをすればクビが飛ぶくらいですむが、こちらは、しくじれば、ほんとに生の首が飛ぶ。

知る人ぞ知る大きな反響と話題を呼んだ「24」。今さら何も語ることもないかもしれないが、24時間飲まず食わず(少なくともそういうシーンはない)、眠らずで、テロと戦い続けるジャック・バウアー (Jack Bauer) とその仲間たちの話。しかも、視聴者を興奮させ、じらし、翻弄し、気づかないうちにそのストーリーの中に巻き込んでしまうという、非常に意地悪なドラマ。そして、それがわかっていても、やめられない、止まらない、抜けられない―という常習性の強い (addictive) 性質を持っている。

「私は家にいるときくらい平和で静かな時間を過ごしたい」とか、「自分は意志が弱くて何かにはまると抜けられなくなる」、あるいは、「明日は大事な仕事があるからしっかり休養を…」という方にはおすすめしない。ゆっくりと音楽を聴きながら過ごす、または、アウトドアで健康的に遊ぶのもいいだろう。休日の過ごし方はいろいろだ。あえてこのドラマを観て、ハラハラドキドキ、スリルと興奮のおもしろ地獄にはまってしまう必要はない。

また、今日はたっぷり休養もとったし、時間もあるから観てみようという方にも警告であるが、観すぎにご注意。一日に鑑賞するエピソード数は二回までにしておいたほうがよいだろう。