2008年10月23日

新スタートレック (STAR TREK NEXT GENERATION)(3)

スーパードラマ TV で深夜2時から放映している新スタートレック、秋の虫の声をかき消す興奮が続く。

そして、ついに登場。あの恐るべきボーグ (Borg) である。

「我々はボーグだ (We are the Borg.)」
「お前たちを同化する (You will be assimilated.)」
「抵抗は無意味である (Resistance is futile.)」

といった口上を述べていきなり現れ、そこにいる人々を連れ去り、強引に改造してしまう。スタートレック・ヴォイジャー (STAR TREK VOYAGER) の舞台となっているデルタ・クアドラント (Delta Quadrant) という区域で発生した彼らは、それまではもっぱらデルタ区域を縄張りとしていたが、ぼちぼち他の区域まで範囲を広げ、改造すべき新しい生命体を求めて宇宙全体をうろうろし始めたようだ。

そもそも、ボーグとは、蜂の巣のような巨大なコントロールセンターを中心に、いろんな人種 (humanoid species) を同化 (assimulate) したボーグ・ドローン (Borg drone:drone は本来ミツバチの雄) 集団を制御し、さらなる同化をめざす集合体 (collective) である。そして、コントロールの中核にはボーグ女王 (Borg queen) がいる。また、ボーグが同化するのは、人種だけでなく、宇宙船の技術などもすべて取り込んでしまう。しかも、武器で攻撃をしかけても1、2度の攻撃でその武器に対しても抵抗力を持つという恐るべき「適応性」 (adaptability) を備えている。

とにかく、このボーグに見つかったら逃げるすべはない。おとなしくボーグ・ドローンに改造されるしかなさそうである。ちなみに、ショッカーの改造人間である仮面ライダーは、変身していないときは普通の人間の姿だが、ボーグに改造(同化)されてしまうと、機械のような部品を埋め込まれ、趣味の悪いぶさまな格好になってしまう。

それだけではない。

これまで人間として生きてきた自分自身の記憶や意識も消され、ひとつの集団マインド (collective mind) のなかにガッチリと組み込まれ制御される。お互いのボーグ同士もすべてセンターを通じて接続された状態になり、技術や情報がすべて共有される。

身近な例でたとえると、こんな感じである。

ある日、あなたは道を歩いている。

そこへいきなり、何者かが現れ、
「我々はボーグ株式会社だ。お前を社員にする」(ま、就職難の今、ちょっとうれしいかも…)
「そんな、いきなり、だって私は○×商事の社員です!」
「言い訳は無関係だ(irrelevant)」
「悪いけど断るよ」
「抵抗は無意味だ、お前を同化する…」
「あ〜れ〜っ!!!」
「悲鳴は無関係だ」

なんてことで、数時間後、あなたは、巨大なボーグ生産ラインに組み込まれ、片目に埋め込まれたセンサを使って部品を検知したり、ドライバになった右手を使ってネジを締めたり緩めたり… ラインの向こう側には、パソコンと一体化した仲間もいて、マウスになった右手を動かしたり、右クリックのかわりに右目ウィンク… なんてことで昼夜休みなく働き続ける。もちろん、給料もボーナスも要らない。もうあなたには個人としての意識もない。そう、あなたはもうボーグ。そして、今日も、同化される生命体が次々とラインを流れてくる…。

ひょっとして、ボーグという創造物は、会社という組織に歯車として組み込まれ、個人としてではなく、全体のチームとして機能する日本企業が発想のヒントになったのだろうか―などということを考えたこともある(実際のところは知らないが)。

ということで、少々ネタバレだが、以下はボーグの一場面。とうとう、ピカード (Jean-Luc Picard) 艦長もロキュータス(Locutus) に…?

http://jp.youtube.com/watch?v=WZEJ4OJTgg8&feature=related

2008年10月21日

デッド・ゾーン (The Dead Zone)

人と握手するたびにその人の過去や未来が見えたら…?

はっきり言ってやってられないだろう。

それも、「お、この人、餃子食べてきたな」(ま、臭いでもわかるが)くらいならいいが、「この人、今日は出かけると交通事故に遭って死んでしまう」というようなときは大変だ。

世の中、予知能力 (premonition) や透視 (psychic vision) に対して、偏見も持たず(open-minded)、積極的に理解を示してくれるという人は少ない。

「だめだ!行ってはいけない!」
「はぁ?」
「今日は出かけてはいけない」
「なに言うてますのん?これから大事な仕事の打ち合わせですやん」
「だから、出かけるなってば」
「いきなり初対面のあんたにそんなこと言われたないわ」
「今日出かけると、あなたは… 死にます」
「なにを縁起でもないことを… ちょっとこの人おかしいわ」

なんてことで、「そうですか、はいわかりました。ご忠告ありがとう」などと言ってくれる人はいない。超能力者 (a psychic) もそんな気楽な存在ではないのである。

さて、主人公で超能力者でもあるジョニー・スミス (Johnny Smith) は、かっては地元の高校教師として平凡な生活を送っていた。ある日交通事故に遭いこん睡状態になり、6年後、奇跡的に目覚めたときにはすべてが変わっていた。彼の生活も、まわりの人々も、そして彼自身も…。

これが、物語のスタートである。

そして、エピソードを重ねるにしたがって、彼の超能力は、実は偶然ではなく大きな運命的な流れに動かされているのではないかと思わせる方向へゆっくりと話が進んでいく。彼の後見人となっている、一見善良そうな牧師パーディ (Purdy) やいかにも腹黒そうで誠実さの感じられない政治家スティルソン (Stillson)、彼らが燃やす野心の炎は世界を破滅の方向へと導いているかのように感じられる。

ちなみに、ディスカバリチャネル (Discovery Channel) などでもよく特集しているのが、アメリカで徐々に取り入れられてきているのが超能力者を使った捜査。もちろん、「事件だ!それ、超能力だ!」といった安易なものではなく、どうしても糸口がつかめない、解決できない事件に対して、超能力者による透視や感じたことなどに参考に捜査を行い、事件を解決したという例もあるようである。やはり、人間が普段使うことのない、あるいは、意識していない未知のゾーン(Dead Zone)を使うことで、いろんな事柄が明らかになってくるのかもしれない。

2008年10月03日

新スタートレック (STAR TREK NEXT GENERATION) (2)

スーパードラマ TV で深夜2時から放映している新スタートレック、しんしんと更ける秋の夜長にもなぜか似合う(お楽しみなので季節には関係ないが)。

先日も観ていて思わず笑ってしまう部分があった(とは言え、もちろんコメディーではない)。

何年も疎遠 (stranged) になっていたウィリアム・ライカ (William Riker) の父、カイル・ライカ (Kyle Riker) が突然エンタープライズ (Enterprise) にやってくるが、二人の間には長年の確執があり、その溝はなかなか埋めようもない。というところからエピソードは始まるが、この父子がある格闘技 (martial art) を通じて再び心通わせるという展開である。その「格闘技」がなかなかおもしろい。

この格闘技の名前は anbo-jyutsu というもので、どうもそのルーツは日本らしい。「アンボー・ジュツ」とそのまま発音し、「ジュツ」は「術」だろうという推測がつくが、「アンボー」とは「安保」かはたまた「安棒」(??)なのか、いろいろ頭を悩ませてみたが、たぶん、製作者もそこまで考えていないだろうということで漢字を当てるのは断念した。

で、どういう内容のものかというと、円形のリング上で鎧 (armor) や兜 (helmet) (と言っても西洋風)をつけて闘うのだが、ヘルメットのバイザー (visor) で相手は見えないようになっている。武器 (weapon) は先端に近接センサ (proximity sensor) がついているこん棒 (staff) のようなものを使う。この近接センサが相手の動きを感知 (detect) するわけだ。そして、英語なまりでよく聞き取れないが「よろーしーくおねがーまーうす」(よろしくお願いします)と声を発してからおもむろに闘技を始め、途中で「まーてっ」(「待て」)などという発声もある。

ん?なんだ、なんだ?日本にはこんな格闘技はないぞ(まあ、未来のことはまだわからないが)… などいろんなことを考えながら観ていると、競技者のヘルメットに「空」なんて漢字が手書きのような文字で書かれている。まさに「はん?」という感じである。しかも、よく見るとリング台の中央にこれまた漢字で「星」。まあ、スター(星)トレックやからなあ〜 と思ってみると、なに?「地」や「水」、そして「火」もある… なるほど、これは宇宙をつかさどる5つのエレメント「地水風火空」 (ground, water, wind, fire, sky) で『五輪書』(The Book of Five Rings) の引用かと感心していると、いきなり、カタカナで「ユリ」(百合?)。その他にも、一瞬なのでよく見えなかったが「…タル」「…せいやつ…」などといった意味不明の文字が書かれている。

一体この世界は何なんだ!と、そちらのほうに気を取られてしまって話の展開を追うのもそこそこに、終わると同時に即スタートレック関連のウェブサイトで確認してみると、周囲に書かれていた意味不明の文字は、「ラム」、「アタル」、「うるせいやつら」ということで、ご存知日本アニメの「うる星やつら」からの引用なのである。

また、スタートレックの世界では、ちゃんとSS Urusei Yatsura「SSウルセイヤツラ号」という宇宙船もあり、22世紀のDY-430クラスの宇宙船で船長は David Glink。ちなみにこの「アンボー・ジュツ」、ライカの父カイルに言わせれば、「人類の究極の武術」なのだとか。

ということで、これが「アンボー・ジュツ」の画像である。

http://startrek.wikia.com/wiki/Image:Anbo-jyutsu.jpg

2008年10月01日

X ファイル (The X-Files)

かって FOX で放映され、毎日のお楽しみだったのがこれ。お気に入りのドラマのひとつでもある。

幽霊から爬虫類男、家畜の血を吸い取るチュパカブラ、人のがん細胞を食って再生する男、そしてエイリアンと政府の陰謀… 数え上げればキリがない、ありとあらゆる不思議が登場。

と言っても「お化け屋敷」のような乱雑で低俗な内容ではない。

むしろ、あらゆる不思議な現象に対して知性と感性でアプローチする洗練されたドラマだと言える。また、世界各地の伝説や民間伝承からの引用も豊富で、セリフにもセンスがある。コンセプチュアルな内容が多いため、日常会話以上の語彙力も豊富で、英語の学習にも適している。

さて、X ファイルとは、通常の捜査では解決できない超常現象 (paranormal phenomena) を捜査するFBI内の部署。そしてそれを担当するのが、周囲からは変人(spooky)と呼ばれているフォックス・モルダー (Fox William Mulder) 捜査官とその相棒デイナ・スカリー (Dana Katherine Scully)。幼い頃、妹をエイリアンに誘拐されたと信じているモルダーは、既成の概念を超越した前人未踏の領域に足を踏み入れながら、人生をかけて真実を追求し続ける。対して、あくまでも科学的根拠でアプローチしようとするスカリー。意見を対立させながらも、確かに、理論や理屈を超えた世界があるということを実感していく。

あると思えばあるかもしれない。でも誰もそれを証明できない。同時に、あり得ないということも証明できない。

あなたは信じますか?

心の目を開けば、見えるかもしれない、あなたにも。

真実はそこにある(The Truth is Out There)(キャッチフレーズ)

ということで、見るものをぐんぐんと不思議な領域に引き込み、一体どういうことなんだろう?と思わせておいて突然、話は終わるのが特徴。結局、誰も証明してくれない。解決してくれない。答えを出すのはそう、見ている自分自身。というより、答えはないのかもしれない。

またしても、「この手の話はあきませんわ」とドロップアウトする人もいる。しかし、「考える」ことの好きな人には、この宙ぶらりん状態はけっこう楽しく、思索の世界が広がる。

ちなみに、原産国アメリカではスタートレック (Star Trek) に次ぐ熱狂的なファンを持つドラマ (a cult television show) なのだとか。

下記はテーマ音楽の流れるイントロ部分。

http://www.truveo.com/The-XFiles-Intro-Theme-Song/id/3446571333
posted by ronde at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | SF (Science Fiction)

2008年07月28日

ビクトリア〜愛と復讐の嵐 (Olvidarte Jamas)

不細工ベティ (Yo soy Betty, la fea) も放映終了し、今後のスペイン語学習をどうしようかと思っていたところに見つけたのがこれ。

スーパードラマ TV で放映中。時間は中途半端な午後1時から。フリーランスという立場を活かして、出かけない日は必ずチェックする。そして、またまた途中からの視聴なので、ネットで検索し、それまでのストーリーの流れをつかんでおく。

原題は Olvidarte Jamas (オルビダールテ ハマス)、ベネズエラのテレノベラ (telenovela:テレビ小説) である。

ここで、恒例のスペイン語解説をしておくと、olvidar (= forget)、-te (= you)、jamas (= never) ということで、意味は「決してあなたを忘れない」。なんとも情念たっぷりのタイトルであるが、さすがに日本語ではフィットしないということなのか、邦題はちょっとレトロな雰囲気だ。

そういえば、「ベティ」の邦題も「愛と裏切りの秘書室」で、やはり、ラテンのテレノベラはこのタッチを踏襲するということなのか、なんとなくしっくり来ているような気もする。

さて、ストーリーであるが、主人公ビクトリア (Victoria) がかって自分に対してひどい仕打ちをしたモンテロ (Montero) 一家に復讐を果たそうとするが、恋人ディエゴ・イバラ (Diego Ibarra) との愛に目覚め、本当の幸せをつかもうとする… といった筋書き。

なるほど、「復讐」と言うだけあって内容はけっこうどろどろしている。

それにしても、このドラマには善人、いや少なくとも普通の人はいないのか―と思わせるほど、ゴロツキのような人間が多い。農場を経営するモンテロ家の財産をめぐって、いやしく交錯する人間の欲望とおろかさ。

「アイツがいなければ財産は自分のものだ。よし、アイツを亡き者にしよう」
「あの女さえいなければ彼はわたしのもの。そうだ、あの女を始末しよう」

なんてことで、思考回路が短絡的である。非常にシンプルだがツメも甘い。計画に緻密さがない。あまりにも大ざっぱで、やはり、ここら辺もラテン気質なのか(あまりステレオタイプな見方もよくないが)。

また、テンポの速いアメリカのドラマに慣れてしまうと、ちょっと気になるのがシーン展開の遅さである。

あるシーンで、「どういうことなんだ?説明してくれ」などというセリフで終わって別のシーンに移る。そして別のシーンで10分ほど経過した後にまた最初のシーンに戻るが、「頼むから、説明してくれ」というセリフからスタート。「あれ?まだそこか」、「まだ説明してもらってないのか」なんてことになり、時間が行きつ戻りつしている。せっかちなタイプには、思わず「早く言ってくれ、時間がなくなる」と言いたくなるが、まあ、これはこれでひとつの表現法ということで。

しかし、はやり、ラテンは熱い。情熱的である。

恋人が撃たれた。大変なのはわかる。しかし、そんなに大変な箇所を撃たれてもなさそうだし、血もそんなに出ていない。落ち着こう、脈を取ってみよう… などと視聴者は思うのだが、恋人を抱きしめ、ひたすら「死なないでくれ!」と泣き叫ぶばかりの男。泣き叫ぶ前に救急車を呼べ!と思ってしまうのだ。とは言え、気が転倒しておろおろしてしまうというのがより現実に近いかもしれないが。

ということで、熱いラテンの主題歌の入ったイントロ部分である。

歌はメキシコの歌手・俳優であるパブロ・モンテロ (Pablo Montero)で、シーン中、ソンブレロを被って熱唱。

http://jp.youtube.com/watch?v=Zc4rYtIa5fY

ちなみに、番組のラストに流れる日本語版は、松崎しげるさんがこれまた熱く歌い上げている(CDもあり)。

また、ドラマは、スーパードラマ TV以外に、DVDボックス、レンタルDVDもある。
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2008年07月18日

名探偵モンク (Monk)

文句(もんく)ばっかり言っているのか、それともお坊さん (monk) が探偵に(?)ということではなく、ドラマの主人公である探偵の名前。

さて、「名探偵モンク」こと、エイドリアン・モンク (Adrian Monk) はサンフランシスコ警察 (San Francisco Police Department: SFPD) に所属する優秀な刑事だったが、ある日、愛する妻のトゥルーディ (Trudy) が自動車に仕掛けられた爆弾で殺されてからというもの、精神的に立ち直ることができず、自宅で3年以上も引き篭もり状態 (shut-in) を続けていた。

看護婦のシャロナ (Sharona) のおかげでやっと外に出られるようになり、今では彼女が助手という形で付き添いながら、SFPD の殺人課専属のコンサルタントとして社会復帰している。しかし、強迫性障害 (Obsessive-Compulsive Disorder: OCD) を持っているため、いろんな困難なことにぶち当たる。

と言うと、なんだか深刻で暗い物語のようにも思えるが、どうして、これがなかなかコミカルである。

彼の場合、強迫性障害が極度のきれい好き、整頓好きという形で現れている。したがって、

まず、人と握手ができない。

「はじめまして、○○です」と手を差し出す相手。
「ああっ… うう…」と困惑するモンク。
助手のシャロナに促されてやっと握手。即座にウェットティッシュで手を拭く。怪訝な顔の相手。
「いえ、あの、病気なんで…」

また、犯罪現場 (crime scene) でも、乱雑に置かれているものがあると、わかっちゃいるけど、つい…

「あ、モンク、頼むから触らないでくれよ、犯罪現場なんだからな」

はたまた、ふと見つけた「プチ・シート」。「ぷち、ぷち…」などと言わせながら現場検証。

「おい、行くぞ」
「あ、あの、ちょっと待って…」

このプチ・シート、つぶし始めたら最後までつぶさないと、く、苦しいんですっ… てなことで、そこは彼の事情をよく理解している警部、「しようがないなあ、おい、手伝ってやれ」なんてことに(?)。

しかし、こんな潔癖症が役に立つときもある。

たまたま犯人を目撃したモンク。「さっそく似顔絵を」ということになった。

「こんな感じですか?」
「う〜ん、もっと大きくてふっくらしてて…」
「じゃ、こうですか?」

そして、かなりの時間が経過。

「そこはもうちょっとこうで… うん、そうそう」
「あのー、ところでモンクさん、まだ似顔絵、犯人の片耳しかできてないんですけど」
「だって、私は片耳しか覚えてないですよ」
「ええっ〜?」
「いや、耳は顔と同じで、この世の中に誰一人、人と同じ耳を持っている人はいません」

ということで、見事、「耳」だけで犯人を逮捕するモンク。いや、さすがに名探偵。

ただし、このドラマ、推理のからくり自体は甘く、たいてい犯人は最初の段階でわかってしまうことが多い。

2008年07月16日

外国語の勉強ならやっぱりドラマ

社会人ともなると、机について勉強するというのはなかなかできない。

さあテキストを広げて、辞書を出して、ノートに意味を書いて… というのは学生さんの勉強のやり方である。仕事で疲れて帰宅した社会人では、よほどの堅固な意志の持ち主でなければ挫折する。

それでも、外国語を勉強したい(しなければならない)。では、どうするか。

そんなとき絶対におススメなのは、やはりドラマである。映画は1話で完結してしまうので続かない。外国語の習得は繰り返しと継続である。続編があるにしろ、数回で終わってしまうようなものでは意味がないのである。

もちろん、100話 (episode) もあるような長期ドラマを1日で観てしまう(100時間必要なので物理的には無理だが)というのではない。あくまでも、1日1話だけ観る。

と言っても、漫然と観ているのではただの娯楽になってしまう。いかに、娯楽と語学をリンクさせるか、これがポイントである。そのためには、勉強したい外国語のある程度の知識は必要。昔勉強していた外国語をやり直すとか、現在やっている言語をレベルアップしたいというときに効果的である。

そして、できれば字幕は使わない。読む、聞く、話す、書くといったことを同時にできるほど普通の人間は器用ではないと思う。聞いてから読むなど、2つの動作の間にタイムラグがあれば別だが、全く同時というのはけっこうむずかしい。余談だが、そういうところから、同時通訳をやる人は、聞きながら話せるような特別な訓練をするわけで、かなりの集中力を使うため、実際の同時通訳も20分くらいで交代しながら進めるのである。

また、ドラマ中で出てきた新しい単語などは書き留めておいて、後で辞書で確認するくらいのことは必要である。こういったことを毎日続けることでそれなりのレベルアップを図ることができるはずだ。

自分の体験になるが、このブログでも書いているように、かってはそれなりに話していたスペイン語を復活させるため、ラテンのテレノベラ (telenovela; ドラマのこと) を観ている。毎日放映していた「不細工ベティ」(Yo soy Betty, la fea) をここ1ヶ月ほど観ていたが、今ではかなりスペイン語が戻ってきた。真夜中に観てから床につくという生活を送っていたためか、朝起きるとまず頭の中にスペイン語の単語や表現が浮かんでくるようになった。効果絶大である。

このドラマも終わってしまったので、このドラマも終わってしまったので、今では、別のテレノベラを毎日チェックしている。
posted by ronde at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月15日

LOST (ロスト)

迷ってしまうおもしろさ、出口の見えない、そこは不思議な無人島。

ある日、ロサンゼルス (Los Angeles) に向けてオーストラリア (Australia) のシドニー (Sydney) を出発した飛行機が途中で墜落 (crash)。324人の乗客の中から72名が生き残った(コックピット:1名、中間部分:48名、後方部分22名、プラス犬一匹)。ここは、南太平洋 (South Pacific) のどこかの無人島 (a deserted island)… というところから話は始まる。

さて、島に取り残された生存者 (survivor) たちは、医者であるジャック・シェパード (Jack Shephard) を中心に、共同生活をしながら救助 (rescue) を待つ。たまたま同じ飛行機に乗り合わせた人々、そこには種々雑多な人間がいる。そしてそれぞれの過去がある。そんな人々がさまざまな人間模様を繰り広げながら、やっと待ちに待った救助隊がやってくる… といったよくある「感動のドラマ」というのではない。

南の島なのに北極グマ (a polar bear)?死んだはずの人があそこに立ってるぞ。あるいは、車椅子 (a wheelchair) 生活の人がここではなぜか立って歩ける、え?不治の病が治っている?など、起こるのは不可解なことばかり。ここは一体何なのか?天国なのか地獄なのか、それとも単なるイマジネーションの世界なのか?

そもそもこのドラマは何なのか?スリラーなのか、冒険モノなのか、それともミステリーなのか。

そして、救助は来ない。

あらゆる手立てを尽くしても来ない。

絶対に来ないのである。

一体、このドラマのエンディングはどう落とし前つけてくれるのか?

「この手のドラマはあきまへんわ」ということで、短気な人は早々にドロップアウト。探究心旺盛な物好きははまる。出口の見えない迷路にはまり、登場人物たちといっしょに今日も迷い、さまよっているのだ。

レンタル DVD の他、AXN で独占放映中。

http://tv.starcat.co.jp/channel/weekly/0962/

2008年07月11日

女警部ジュリー・レスコー (Julie Lescaut)

ミステリチャンネルでちょくちょく放映しているのがこれ。フランスの刑事ドラマである。

筆者はフランス語はあいさつ程度しかわからないので、もっぱら字幕を頼りに見ているが、それでも、ときどき短いフレーズが聞き取れたりするとうれしい。バックに流れる音楽も含めて、フランスの雰囲気が楽しめるのが気に入っている。

フランスには仕事の関係で過去に二度訪れたことがある。いろんなところを見て回ったというわけではないが、オフの日などに一人で電車や地下鉄に乗ってみたり、カタコトのフランス語で道を尋ねながら歩いた町並みなどが妙になつかしく思い出される。うまく言えないが、濃厚なフランスの臭いがするようなドラマなのだ。

ジュリー・レスコー (Julie Lescaut)は、女性でありながら 警部 (commissaire) として危険な仕事をこなすかたわら、離婚した夫のポール (Paul) との間にできた二人の娘、サラ (Sarah) とバブー (Babou: Elizabeth の愛称) を育てる母親でもある。女性としての優しさと、強い正義感を兼ね備え、母親として懸命に娘たちと向き合おうとする真摯な姿が印象的で、仕事と家庭を両立させようとする女性という視点からも楽しめる。また、フランスの現代事情を反映した社会的なドラマとしても評価が高いようだ。

また、このドラマのすごいところは、なんと言っても、人生(大げさだが)リアルタイムのような「長さ」である。つまり、稀にみる「長寿シリーズ」なのである。1992年にシーズン1がスタートしてから、2007年のシーズン16まで続いているのだが、その間、主人公のジュリー・レスコーはもちろん、二人の娘たちも幼い子役の頃から、思春期、成人するまで、一貫して同じ女優が演じているのがすごい。初期のシリーズから通して観ることで、「ああ、あの人がいまはこれ」といった外見的な変化を楽しむこともできる。

昔は、ほっそりとした若くて美しい女性だったジュリーも、年齢を重ねるごとに心身ともにたくましい魅力的な「おばさん」に変化(成長と言うべきか)。かっては、若気のいたりでふとしたアバンチュールを楽しんだのはいいが、その相手が「え?犯人?」のような間違いもあったり、「あ、いいのかな、部下の○○くんとそんな…」など、ハラハラするシーンもあったりで、やはり、「若い」というのは「迷う」ことなのかと思ったりもする。

てなことで、下記urlはほんのさわり。

http://jp.youtube.com/watch?v=wC71eVnivDg
posted by ronde at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス語ドラマ

2008年07月10日

プリズン・ブレイク (Prison Break)

刑務所がこんなにおもしろい?

と言っても、刑務所自体がおもしろおかしく、楽しく過ごせるところという意味ではない。当たり前である。刑務所を舞台にしたこのドラマがおもしろいということで、「そうか、刑務所ってそんなにおもしろいのか。じゃあ、ひとつ、軽く悪いことをして…」などという考えは問題外である。食べていけないから、また刑務所のお世話になろうという常習者もたまにいるかもしれないが、普通、自分からすすんで入るという人間もいないだろう。

ところが、そんな物好きな人間がここに一人いる。それが、このドラマの主人公、マイケル (Michael) である。しかし、もちろん、入りたくて入ったわけではない。たった二人きりの兄弟。その兄が無実 (innocent) の罪で死刑 (death penalty) にされようとしている。その兄を救うための決死の手段なのだ。そして、弟マイケルの身体に掘られた刺青(いれずみ)とは?―もちろん、気合を入れて「唐獅子ボタン」や龍の刺青というのではない。

「おい、Fish (魚)が来たぜ」「おう、snowflake (雪片)」など、刑務所言葉もふんだんに出てくる。もちろん、隠語であり、「今日の晩飯は魚だ」とか「寒いと思ったら雪だぜ」というのではない。さて、その意味は?

詳しくは下記の用語集へ。

用語集→http://www.rondely.com/zakkaya/kni/glo/glo3.htm

それにつけても多彩なのが受刑者 (inmate) たちのキャラクター。マフィアのボス的存在から、サイコ (psycho) な嫌われ者、気の弱い負け犬的な人間、一途な熱血型、冷静に達観しているタイプなど、まさにここも人生の縮図(ただし、かなり一般世間を超越している)あり。また、受刑者たちにつけられている「あだ名」もなかなかカラフル(表現豊か)だ。一般的な日本語のあだ名のように、「みっちゃん」とか「よっちゃん」のノリではない。それとも受刑者は時間がたっぷりあることから、退屈しのぎにあだ名を考えるというのもクリエイティブな作業なのかもしれない。

さて、兄を救出するために銀行強盗をやってわざと捕まり、刑務所へとやってきた弟。しかし、こんな厳重な警備が敷かれている刑務所から一体どうやって脱出するのか?それがこのドラマのおもしろさのひとつだが、それは観てのお楽しみ。